ロン・サカパ・センテナリオ 23年

231本の「ワイン・アルコール」の記事があって、
醸造酒以外は、初めてかもしれない。

たとえば、蒸留酒、というなら、
好きなシングルモルトもあるが、記事にする自信もない。

で、蒸留酒の栄えある第1号は、ラム酒。
「よーっほーっ、よーっほーっ」カリブの海賊だ。

いや、大英帝国海軍も常備して愛飲したらしい。
ラム酒をケチって水兵たちに反乱を起こされてもかなわないし。

ラム酒。
実は、好き。

カクテルベースによし、生クリームにとぽっと落としてもよし。
なめらかでまろやか、甘く悩ましい、そう、女性だ。(男子校育ちの悪影響)

でも、ロン・サカパは、ストレートかロックがいい。
なめらかでまろやか、甘く悩ましい、そう、悪魔だ。(現実を知った後)

魂ならくれてやる、飲ませろ。
ほとんどアル中だな。

が、だ。
製菓用のラム酒を買いに出かけて、異変に気づいた。

ロン・サカパが、ない。
あの、日本酒の薦被りを思わせる、典雅なボトルが見当たらない。

先住民の王にだけ許された、とも伝えられる織物をまとったボトル。
ラム酒のコーナーに見当たらないのだ。

と、見つけた。
「ロン・サカパ・センテナリオ 23年」

おお、高級スコッチのような箱。
この中に、本当に、あのラムの中のラムが入っているのか。

そう言いたくなるような、妙な気分。
変に洗練されていて、違和感さえ感じる。

買って帰って、箱を開けるのももどかしく、ボトルを確認。
たしかに、ロン・サカパの23年物らしい。

いかり肩になって、えらそうなボトルではあるが、
「薦被り」の名残の織物を帯のようにボトルの胴体に巻いている。

封を切って香りをかぐ。
一呼吸鼻腔を流れただけで、脳は、バカンスモードに切り替わる。

飲酒の習慣は、脳細胞を破壊する。
そんな警句を実感できる瞬間なのかもしれない。

ラムの中のラム、ロン・サカパよ、魂までは、売らなかったのだな。
あ、パイナップルジュースにココナッツミルクも買ってこなきゃ。

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画像左は、現行の箱。
真ん中が先代のボトルで、右が現行のボトル。

調べてみると、切り替わって、ずいぶんになるらしい。
やはり、少し寂しくはある。