飛行帽 / Wigens (ヴィーゲンス)
といって、ハードボイルドが似合うわけでなし。
だって、野球帽型のものしかないんだもの、男子は。
せめてダッフルかトレンチでもかぶれる帽子。
で、一目惚れでゲットしたのが、飛行帽。
山羊皮にラビットファーの本格派、スウェーデン製。
届いてびっくり、山羊皮はあくまでしなやかで、
ラビットファーの感触にうっとり。むふ。
さらに、だ。
機能的なカラクリがうれしい。
耳当てを下すと、感触うっとりのラビットファーが、
刺すような寒風から耳を守ってくれる。
ばかりか、だ。
もう一つの小さな「耳」と、ボタンにお気づきだろうか。
いよいよ寒い時は、「小耳」ちゃんのストラップを下のボタンに。
なぜかというと・・・。
実は、耳当てを下しても会話できるように、
かどうかは知らないが、ちょうど耳の位置に小さな穴があいている。
当然といえば当然だが、確かに聞こえが違う。
この小穴をつんざくというのか、恐るべし、北欧の冬。
と、ご機嫌な私だが、かぶっている姿を見て人言うに、
極東ロシアのマフィアみたい。
まあ、こやつは、ライトベージュのサマースーツ姿の私にも、
香港闇社会の首領、と吐いた前歴がある。
気にするまい。
が、なんか、言いえて妙。
耳当てを上げると、フルシチョフやブレジネフ(歴史だ)が、
赤の広場は、レーニン廟の上に立つ時にかぶっていそうだ。
おお、キャビアにサワークリーム、
そしてウォッカが似合いそうだ。ハラショー。
と、まあ、現実逃避気味に、お気楽な年の瀬ではある。