エモーション 梨の木 / ファーバー・カステル
というか、面白みを感じている。
以前から、万年筆は、黒とブルーブラックを
使い分けていた。
年齢とともに、「軽み」にあこがれるようになり、
先日から、明るいロイヤルブルーも使い始めた。
いっぽう、書き味は、柔らかさを求め、
ペン先は、「B(太字)」が、気に入っている。
で、ペンシルにも「太字」を見つけた。
もう、10年ほど使っているボールペンの姉妹品。
ボールペンは、梨の木に艶消しメタルだったが、
ペンシルは、クロムが眩しい。
Graf von FABER-KASTELL
グラーフ・フォン・ファーバー・カステル。
ファーバーカステル伯爵、
という、ありがたい名前のメーカー。
なんと、1.4mm芯仕様だった。
が、鉛筆の「2B」の使いやすさを思い出した。
使ってみると、実に具合がいい。
太くも細くも書くことができる。
実は、昨年末、某忘年会で、
書き初めならぬ、書き納めをした。
一年を振り返り、反省し、
一年を締めくくる言葉を半紙に認めたのだ。
しみじみ思った。
いい年齢をして、字が下手だと恥ずかしい。
四半世紀前、留学中にオリベッティを使いはじめ、
帰国後は、ワープロべったり。
これでは、歳を食っても、いい字が書けるはずもない。
と、日記をつけ始めた。
が、日記13年目でブログに出会い、
元の黙阿弥。観阿弥、世阿弥。(意味なし)
若いころのように細く鋭い書き味では、
なかなか上達しないのではないか。
実際、万年筆の太字や、太いペンシルは、
コントロール次第でいい字が書ける。気がする。
試し書きの画像は、上から1.4mm芯のペンシル、
ブルーブラック(モンブラン)、ロイヤルブルー(ペリカン)。
書き納め直後は、書道教室へ通うことさえ考えたが、
日常の「書く」ことから始めようと思う。
にしても、書き味の好い筆記具を使うと、
書くことが楽しくなる。
結果、字に心が通い、読む人に伝わる。
と、いう気がするのだ。なんとなく。
次は、「OB(傾斜太字)」のペン先にも挑戦したい。
結局、「玩具箱」になりそうだが。